浄土真宗本願寺派 紫雲山 光明寺

光明寺だより

ガールスカウト活動

光明寺門徒  中司 加代子

 

私がガールスカウトに出会ったのは、娘が小学校1年生の時、1999年でした。2001年から指導者として活動するようになりました。ガールスカウトは、女の子が活動する団体です。私が所属しているのは、久留米市を中心として活動している『ガールスカウト福岡県第5団』です。今は子供達が19人、指導者・保護者が22人の合計41人で活動しています。

近年、コロナ禍でなかなか対面での活動が出来ませんでした。しかしコロナも緩和された今年の夏、福岡県のガールスカウト全体のキャンプをすることが出来ました。北九州から大牟田まで、小学1年生から中学3年生までの子供達65人、指導者・マネージメントの大人35人総勢100人と、大人数のキャンプが4年ぶりに開催出来たのです。『山口県十種ヶ峰青少年自然の家』までバスで4時間の旅です。久しぶりに全体で出かけることもあって、子供達は元気で、おしゃべりが止まらず、あっという間の時間でした。

十種ヶ峰は、標高が高いこともあって8月にしては涼しく感じました。ガールスカウトでは、何人かのグループをパトロールといいます。このキャンプでは、4~5人の子供達を1人の指導者が担当しました。4年ぶりのキャンプでしたので、初対面の子供達や、キャンプが初めての経験の子供も多くいました。

私は、小学校4年生から6年生の5人のパトロールを担当しました。普段は別々の団で活動している子供達とプログラムはもちろん、ご飯も、お風呂も、寝る部屋も2泊3日の生活を常に一緒に過ごしました。それぞれに特徴があり、なかなか大変なこともありましたが、最近の子供事情を知る良い機会となりました。

施設の指導員の方から指導してもらったのは、『アフピー』といって、様々な課題を通じて、課題解決能力、仲間との協調性を育むプログラムで、山口県独自の体験学習法とのことでした。みんなで協力してクリアーするゲームをいくつか体験しました。

2日目は、森の中のチャレンジで、命綱を付けて高いところまで登るアスレチックのプログラムを指導してもらいました。子供達は常にチャレンジ精神があり、怖がることなくどんどん挑戦しました。お互い声を掛け合って励まして、みんながクリアー出来るように助け合っている様子は、見ていて感動しました。子供達の成長を実感した瞬間でした。みんなで協力して助け合う精神は、共同生活の中で身につけていっているのだと思います。家庭では経験できないことをガールスカウトの活動の中で経験して、楽しい思い出を作ってくれることは私達指導者としても嬉しいことです。

この3日間、子供達にとっていろんな思い出があったと思います。山ならではの突然の大雨、バラエティーに富んだ虫達、和式のトイレなど、最近の子供達の日常では経験しないこともありました。しかし、挑戦してクリアー出来たこと、友達が増えたこと、協力して成功できたこと、この経験はこれからの生活に大いに役に立つことだと思います。そして、日常生活も自分で出来ることは進んで出来る様になってくれたらと思います。私達指導者にとっても楽しいキャンプでした。これからもガールスカウトの指導者として子供達を支えていきたいと思います。

合掌