浄土真宗本願寺派 紫雲山 光明寺

光明寺だより

アロハ! ハワイ開教区ワイパフ本願寺曽我久彌香

 

 福岡教区柳川組の皆さま、初めまして。皆様はハワイの本願寺を訪ねられたことがありますか?

 私の主人は、ハワイ開教区のオアフ島にあるワイパフ本願寺の駐在開教使です。開教使とは御門主から任命されて海外開教区で働く僧侶のことです。時々、あなたのご主人は住職さんですか? と、聞かれる方がありますが、正式には違います。ですから、私も坊守にはなりません。開教使夫人というのが正式なタイトルになりますが、通称として日本語では坊守という言葉を使っています。普段は、奥さん、と開教使夫人を尊敬して呼んでくださっています。今までの先生や奥様が尽力してくださったおかげです。

 さて、今回は私が、三十七年滞在しているハワイのお寺の活動を紹介します。残念ながら、世界的なコロナ禍で私たちのハワイ教団やお寺も二年以上活動が規制を受けました。最初の半年は、私たちのお寺の行事は、お盆法要や盆ダンス、バザーの中止、また毎週日曜日の日曜礼拝も取りやめ、しばらくはパソコンでズームで礼拝が配信されました。家族で初めて居間でパソコンの画面を見ながらのお参りは不思議な出来事であり、昔、本願寺新報で『リビング法話』を読んだ時に、法話はお寺の本堂の中だけでなく、普段の生活の場で聴聞ができるのだと再認識したことを思い出しました。素晴らしい先生方の動画法話をハワイにいながら聴聞できるのです。そのことに気づかされたコロナ禍だったかもしれません。ありがたいことです。

 さて、この原稿を五月半ばに書いています。嬉しいことにコロナ禍の規制も緩和され、コロナ禍と共存しながらお寺の行事を開催することが容易にできるようになりました。日曜礼拝も、入り口で検温、消毒、参拝名簿に記入の後、マスクをつけながらですが、距離をとって約1時間のサービス、そして茶話会をおこなっています。参拝されるみなさんの笑顔を見るのが私の一番の楽しみです。また、六月四日には、オハナ・ディ(ハワイ語で家族や友人の日)を、ミニバザーと一緒に境内で執り行う予定です。(言い出しっぺの私がコーディネーターです。笑)  ハンディキャップの子供たちの音楽グループやお寺のカラオケグループとコラボして、普段は仏教に縁のない方々が来てくださることを願って、子供達の為にゲームを考えたり、焼きそばやスパムムスビ、稲荷寿司、手作りのクッキーやケーキ等をメンバーさんと一緒に作って売ります。もちろん、シェイブアイス(かき氷)もありますよ。コロナ禍で静かになってしまった境内が賑やかな歓声がわく一日になれば嬉しいです。

 また、七月九日は、二年ぶりに盆法要と盆踊りを開催することに決まりました。ハワイの盆踊りは、とても賑やかです。もちろん、盆法要も大切ですが、盆踊りは、「ボン・ダンス」と呼ばれ、日系人やお寺のメンバーだけにとどまらず、人種や世代を超えて夏の風物詩になっています。ルーツのはずの日本人もびっくりです。例年なら、六月始めの土曜日から、八月最後の土曜日まで、どこかのお寺から太鼓の囃子や盆踊りの音楽が流れています。曲も、炭坑節から親鸞音頭、最近は、JPopの曲まで組み込まれ、ビューティーフルサンデーを踊り、最後に太鼓と一緒に福島音頭を踊ってお開きになります。

 是非、コロナ禍が終息したら、柳川組のみなさんでハワイの盆ダンスの時期に、また二0二七年は、ハワイで世界仏教婦人会大会が開催されることになっておりますのでご来布されませんか? 熱烈歓迎いたします。😊       合掌